数理の力技術を紡ぐ:巨大スマートなエネルギー・情報通信インフラの未来に貢献

本研究室では「システム制御・エネルギー・情報通信をキーワードに

制御理論・情報理論・システム科学・ビッグデータ科学・数理最適化・ソフトウェア工学

をはじめとする幅広い学識に基づいて、数理学学でモノやコトを解するための問)の視点から未来社会を支えるインフラシステムを研究しています。特に

の研究に力を入れています。

数理学は数学を道具として使いますが、数式を形式的に計算することだけが目的ではありません。数理学の真骨頂は、物事や現象の背後に潜む真理・原理・構造を数学的に見出すことです。本研究室では、より良いインフラシステムを未来社会に実現するために、数学を駆使したモノやコトの深い理解に基づいて、システム全体の動作原理や基本構造のあるべき姿を探求しています。

研究テーマ例

(他にもスマート社会の実現に貢献する先進的な課題に挑戦しています)

モジュラ設計による分散制御理論の構築と応用

レトロフィット制御理論に基づき、多数の主体の独立した意思決定により大規模制御系を分散設計していくための数学的理論を研究しています。機械学習によるデータ適応型制御への展開も行っています。[more] 文部科学大臣表彰受賞

数値シミュレーションプラットフォームGUILDA開発

システム制御分野の学生や研究者に対してエネルギー関連の研究開発を支援する数値シミュレーションプラットフォームGUILDA(Grid & Utility Infrastructure Linkage Dynamics Analyzer)の開発を行っています。[more]

受動性理論に基づくグリッドフォーミングインバータ設計

同期発電機がもつ平衡点に依らない受動性を利用して、再エネをグリッドフォーミングする発電機の仲間とするインバータ制御について数理学的な研究を行っています。非線形科学における蔵本モデルの周波数同期の原理とも深く関わります。[more]

ロバスト最適化による再エネマネージメント手法開発

再エネの不確かさに対してロバストなエネルギーマネージメントを実現するための研究を行っています。時々刻々と変動する再エネ発電量は信頼度付区間予測や確率的予測として定式化しています。[more]

集合モデリングに基づく複雑システムの解析と制御

環境変化などによって変動する複雑なシステムをシステム集合としてモデル化することに基づくシステム制御理論の研究を行っています。人間の意思決定により進化的に変動する社会インフラシステムなどへの応用を目指しています。[more]

メカニズムデザインに基づくエネルギー市場設計

計画値同時同量制度のもとでの前日エネルギー市場を2ステージロバスト最適化でモデル化し解析する研究を行っています。将来のエネルギーリソースの最適バランスなどを数値シミュレーションにより考察しています。[more]

大規模システムに対するモデル低次元化理論の構築と応用

大規模なネットワーク系や分散制御系を低次元なモデルで近似するための数学的理論を研究しています。データクラスタリングの考え方をシステム制御理論に応用しています。[more]

原子時計ネットワークによる高精度分散型時刻同期

総務省の受託研究プロジェクトとして、原子時計チップの普及を見据えた分散型時刻同期技術の研究開発を行っています。超高精度な時刻同期は、Beyond 5Gを実現する基礎にも位置づけられています。[more]